手間をほどく Note for the Quiet Workdays

ごはんの消耗

献立を考えるのがしんどい理由と、考えない仕組みの作り方

「今日のごはん、何にしよう」が一日に何度も浮かぶしんどさを、一人暮らし歴10年の私が分解しました。考えない仕組みに置き換えて続けてきた、現実的な手順を書きます。

「今日のごはん、何にしよう」。この問いが一日に何度も浮かぶ生活を、私は何年も続けていました。料理そのものよりも、決めることのほうが重い。仕事が終わって帰宅した時にこの問いに当たると、コンビニで済ます確率がぐっと上がる。一人暮らしの自炊が続かない原因は、ほとんどここにありました。

この記事は、私が一人暮らし歴10年以上のあいだに、「考える」を「考えない」に置き換えるために組み立ててきた仕組みの全体像です。具体的な手順は別記事に分けています。

「しんどい」の正体は調理ではなく、意思決定

献立決めがつらい理由は、一見「料理が大変だから」ですが、実際は短時間に複数の条件を同時に満たす判断を求められているからです。私が自分の負担を分解してみると、毎食ごとに次のことを頭の中で同時に処理していました。

  • 在庫の把握(冷蔵庫に何が残っているか)
  • 栄養と彩りの帳尻(昨日と被らないか、野菜は足りるか)
  • 自分の好みと体調
  • 調理にかけられる時間と気力
  • 買い物の手間と予算

一つひとつは小さい。でも、毎食ごとに全部を頭の中で処理すれば、疲れて当然です。総務省の家計調査でも食に関する支出は家計の大きな項目として継続的に扱われていて、食の準備が生活に占める比重の大きさが見て取れます。

解決の方向は「選択肢を減らす」こと

意思決定の負担は、選ぶ回数と選択肢の幅に比例します。やる気で乗り切るのではなく、決める回数そのものを減らすほうが、私の場合は続きました。具体的にやってきたのは、おおむね次のような順番です。

  1. 決める単位を「一食」から「一週間」へ広げる
  2. 毎週のひな型(曜日ごとの役割)を一度だけ作る
  3. 買い物と在庫を仕組みに寄せ、判断から外す

一週間分をまとめて決める手順は1週間分の献立を短時間で決める手順、買い物の負担を外す方法は買い物に行かない週の回し方に整理しました。これら三つを揃えてから、平日の「今日何にしよう」は数えるほどしか頭に浮かばなくなりました。

「考えない」を支える、ミールキットや食材宅配

仕組みづくりをさらに省力化する選択肢として、献立と買い物をまとめて外部化するミールキットや食材宅配があります。私は Oisix・らでぃっしゅぼーや・コープ系を行き来した経験があるのですが、各社で「肩代わりしてくれる手間の範囲」が違いました。価格より先に比較すべき観点をミールキット・食材宅配を「手間」で選ぶ、私の比較の観点、Oisix からの具体的な選び直しはOisixとヨシケイを一人暮らしで比較、私の選び直しの話にまとめています。

一人暮らしで配達量や解約条件に難儀するケースは一人暮らしの食材宅配、私が辿り着いた選び方、お試しセットを試したあとに続けるか迷う段階はお試しセットで満足したのに続かなかった話と、判断の物差しで別建てに整理しました。私の経験で言うと、一社に完璧を求めるより、足りない手間を埋める二社目を持つ方が現実的でした。

決める回数を減らす、という発想に戻る

献立がしんどいのは、根気が足りないからではなく、毎食ごとに多すぎる判断を求められているからです。決める回数を週単位に束ね、買い物と在庫を仕組みに逃がす。私の場合は、この順番で手を入れたら、料理の前段にあった消耗から先に軽くなりました。

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