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家事の消耗

鍋とフライパンを最低限で回す、一人暮らしの調理器具

キッチンの収納は限られているのに、調理器具を増やしても料理が楽になるわけではない。10年使ってきて行き着いた、一人暮らしの調理器具最小セットを書きます。

「料理がしやすくなる」と思って買い足した調理器具のうち、半分以上は使わないまま戸棚で年単位の眠りに入りました。一人暮らしを始めた頃の私は、ステンレスの鍋セットや圧力鍋やホットプレートを揃えるほど料理が楽になると思っていたんですが、実際には逆方向に効いて、料理する回数が減りました。

この記事は、一人暮らしで本当に必要な調理器具を最小限に絞る考え方を書きます。10 年使ってきて、これだけあれば平日の自炊は止まらない、という運用です。

調理器具が多いと、なぜ料理しなくなるか

調理器具を増やすほど、料理が遠ざかります。逆説的ですが、私の経験ではいくつか理由があります。

  • しまう場所と取り出す手間が増える: 戸棚の奥にしまうと出すのが面倒で、結局使わない
  • 洗う手間も増える: 鍋を2つ使う料理は、洗い物も倍になる
  • 判断が増える: どの鍋を使うか決める時間が、自炊のハードルを上げる

道具は少ない方が、迷う時間が短くなり、結果として料理する頻度が上がる。これは掃除道具と同じ構造で、掃除のハードルを下げる 道具の最小セットにも書きました。

一人暮らしで本当に使う調理器具

私の現状の調理器具は、次の通りです。10 年で買い足しと処分を繰り返した末の構成です。

種類用途
片手鍋(18cm)1味噌汁・スープ・ゆで物・煮物全般
フライパン(24cm・蓋付き)1炒め物・焼き物・蒸し物全般
雪平鍋(小)11人前のラーメン・パスタの茹で
ミニ厚手鍋(or 土鍋 1合用)1少量のご飯炊き/鍋料理
包丁(三徳)・ペティナイフ各 1切る作業全般
まな板(食洗機OK)1カット
ボウル・ザル(中・小)各 2下ごしらえ
計量カップ・スプーン1 セット調味料計量
トング・お玉・フライ返し・菜箸各 1取り回し

これで一人暮らしの平日 5 日 + 週末の自炊が回ります。ホットプレート・ミキサー・タジン鍋・無水鍋などは持っていません。年に数回しか使わない器具はキッチンの「死蔵在庫」になりやすく、面積コストの方が大きい。

片手鍋とフライパンで作れるもの

片手鍋とフライパンの 2 つで、一人暮らしの自炊メニューはほぼ網羅できます。私のローテーションだと、こんな感じです。

  • 片手鍋: 味噌汁、卵スープ、煮物(肉じゃが・筑前煮の少量版)、ゆで野菜、煮込みうどん、おかゆ
  • フライパン: 炒め物(野菜炒め・チャーハン)、焼き物(焼き魚・卵焼き・ハンバーグ)、蒸し物(蓋を使えば餃子も)、ワンパンパスタ
  • 両方: 雪平鍋で麺類を茹で、片手鍋でスープ、フライパンで焼き物、を同時並行

片手鍋とフライパンが各1つあれば、3 品まで同時並行で作れます。これ以上の同時並行が必要な料理は、一人暮らしではほとんどありません。

増やすときの判断軸

調理器具を増やしたくなったタイミングで、私がいくつか守っている軸があります。

  • 月 2 回以上使うか: 月 1 回以下なら、既存器具で代用する方を考える
  • 収納場所が確保できるか: 戸棚から何かを処分しないと入らないなら、増やさない
  • 手入れの手間は許容できるか: 鋳鉄製のフライパンはメンテが必要で、私には合いませんでした

すべての軸をクリアした器具だけ買い足します。これで道具が増え続ける現象を止められています。

食器との関係

調理器具を減らすと、食器の運用も楽になります。フライパンで作ったものをそのまま皿に移すだけで完結するので、洗い物も少ない。食器の絞り方は食器を貯めない、一人暮らしのキッチン運用に書きました。

献立を考える時、調理器具の制約を最初から込みで考えると、自然に「フライパン 1 つで完結する料理」に寄ります。これも自炊が続く理由の 1 つです。献立の枠の作り方は1週間分の献立を10〜15分で決める、私の手順で扱っています。

道具を絞ると、自炊が続く

調理器具を最低限で回す運用が回り出すと、料理のハードルがかなり下がります。鍋を選ぶ時間がない、洗い物が増えない、しまう場所に困らない。一人暮らしのキッチンは限られているので、増やす方向ではなく絞る方向で組むほうが、平日の自炊が続きます。

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